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騒音性難聴を治すために

騒音性難聴は、別名を職業性難聴と言い、音響外傷の一つです。騒音の下で長時間作業をしたり、長時間音楽を聴いたりすることで起こる慢性の難聴です。難聴を起こす原因がはっきりしており、どのような人が発症しやすいのか明確です。

騒音性難聴は、早期発見・早期治療をすることが大切です。騒音性難聴を発症している方は、騒音の環境にいることが習慣となっているため、難聴になっていることに気づきにくいことが問題です。

騒音性難聴の症状・原因・治療について知ることは、騒音性難聴を治すためにとても大切です。このページでは、騒音性難聴を治したい方のために、騒音性難聴の症状・原因・治療について詳しく説明しております。

1.騒音性難聴とは

騒音性難聴とは、大きな音が原因で起こる難聴のことです。常に騒音に囲まれて仕事をしている方が発症しやすい難聴です。

工事現場、工場、ライブハウス、パチンコ店のスタッフ、音楽演奏家などに発症しやすいと言えます。

また、ヘッドホンやイヤホンで長時間音楽を聴く方、ライブハウスによく行かれる方なども発症する可能性があります。

難聴の種類は大きく分けて3つあります。

  • 伝音性難聴:外耳や中耳に異常があり、音がうまく伝わらない
  • 感音性難聴:内耳に異常があり、音を感じる能力に問題がある
  • 混合性難聴:伝音性難聴と感音性難聴が混在している

騒音性難聴は、3タイプのうち感音性難聴に該当し、内耳に異常が生じることで起こります。騒音の環境に慣れてしまっていたり、やむを得ずその環境の中で仕事をしなければならなかったりするため、本人が自覚しにくく、慢性化することが多い病気です。

騒音のある職場では特殊健康診断が行われています。職場の騒音が原因で難聴となった場合は、労働者災害補償保険法による補償が行われています。騒音環境下で仕事をされる方は、騒音性難聴を発症する可能性があることを知っておく必要があります。

そして、会社も個人でも、騒音性難聴を予防する手段を講じなければなりません。

2.騒音性難聴の症状

騒音性難聴の症状には、難聴、耳鳴り、耳閉感(じへいかん:耳が詰まった感覚)があります。

難聴だけの場合や、耳鳴り、耳閉感を伴う場合など個人差もあります。多くは耳鳴りから始まり、両耳に症状が出ます。

左右で音の聞こえ方が違ったり、音が重なって聞こえたりすることもあります。

騒音性難聴の症状の特徴として、高音域である4,000ヘルツ周辺の音が聞き取りにくいことがあげられます。これは騒音の種類には関係ないと言われます。高音域の難聴の段階では自覚がありません。しかし、難聴が進行してくると、会話域まで達し、日常生活に支障が出てきます。

騒音性難聴では軽度の難聴が多く、本人は気づかず周囲の方から指摘される場合もあります。軽度難聴の段階では、人と向かい合って会話をするには不自由は感じません。しかし、騒がしい場所や少し離れた場所での呼びかけに気づかないことがあります。聴力検査で25デシベル以上が聞こえないと軽度の難聴であると診断されます。

騒音性難聴に気づかないまま、あるいは軽い難聴だからと放置して、騒音環境を改善しないでいると、時間とともに中等度、高度の難聴まで進行していきます。40デシベル以上で中等度、60デシベル以上で高度の難聴と診断されます。次第に大声を出してもらわないと聞こえないようになります。

騒音性難聴の症状は、音が聞こえにくいだけではなく、言葉を聞き取りにくいということがあります。このため言葉を聞き間違うことがあり、会話の中で勘違いや誤解が生じる原因にもなりえます。

騒音性難聴の症状が軽いうちは自覚することが難しいため、騒音環境下に長時間いらっしゃる方は、定期的に聴力検査を受けるなど、日頃から耳に意識を向けておきましょう。

3.騒音性難聴の原因

騒音性難聴の原因は、日常的に大音量の環境下にいることです。85デシベル以上の大きな音を長時間聴き続けることによって、内耳にある感覚細胞が障害を受けるのです。

また、低音より高音の方がダメージを与えやすいと言われています。

工事現場、工場、パチンコ店、ライブハウスなどで働く方、ヘッドホンやイヤホンで長時間音楽を聴いている方は、騒音性難聴になる可能性があります。

内耳の蝸牛(かぎゅう)という部分に、有毛細胞(ゆうもうさいぼう)という感覚細胞があります。この有毛細胞は音を受け取り、電気信号に変換して脳ヘと伝える役割があります。有毛細胞は、継続的な大音量により傷つけられると、再生することができず減少していきます。

有毛細胞が減少することにより、送られてきた音を十分に受け取ることができず、脳ヘも音を断片的にしか送ることができなくなります。このことにより、音が聞こえにくい、言葉が聞き取りにくいといった症状が出ます。

同じ騒音の環境下にいても、騒音性難聴を発症する方と発症しない方がいらっしゃいます。個人差もありますが、低血圧の方、中耳炎を発症したことのある方、ストレプトマイシン注射をしたことがある方、頭部打撲の経験のある方などは、騒音性難聴を発症しやすいと言われています。

また、直接的な原因ではありませんが、騒音性難聴を発症する誘因と考えられるものがあります。

  • 過労
  • 精神的ストレス
  • 睡眠不足
  • 飲酒
  • 激しい体の揺さぶり

このような状態で大音量の音楽を2時間以上聴き続けると、騒音性難聴を発症しやすいと言われています。騒音性難聴はロック難聴と呼ばれることもあります。ロックコンサートに行くときや楽器の演奏をするときは、体調を整え、スピーカーに近づきすぎないよう心がけましょう。

4.騒音性難聴の治療

騒音性難聴の治療は、早期対応が有効です。大音量が原因で難聴となった場合、早期発見をし、早期治療を行えば回復する見込みがあります。

難聴の程度が軽ければ、1~2日で回復することもあります。循環改善薬などを用います。

重症化した場合には、入院して点滴や高圧酸素療法などを行うこともあります。

しかし、騒音性難聴を軽度のうちに自覚することは難しく、自覚症状が現れたときにはすでに進行していることもあります。難聴発症から時間がたつほど回復は難しくなります。放置することが一番よくありません。

騒音環境下で過ごすことが多い方は、自覚症状がなくても定期的な検査を受けて早期発見につなげましょう。

騒音環境を避けられない方は、難聴にならないよう予防することが何より大切です。騒音性難聴になりやすい環境にいるということを、日頃から意識しておくことが、予防につながります。

また、騒音性難聴を発症して、難聴が慢性化している方は、補聴器の助けも受けながら、それ以上の進行を食い止めなければなりません。工夫をして予防や進行防止に努めましょう。

  • 耳栓をして作業をする
  • 可能な限り、騒音環境の場所から離れ耳を休める
  • ヘッドホンやイヤホンで長く音楽を聴き続けない
  • 過労、睡眠不足を避ける

騒音性難聴は、早期発見・早期治療をすれば回復することができます。騒音環境下で過ごすことが多い方は、騒音性難聴になりやすい環境にいることを自覚することが必要です。

定期的な検査を受けることや、作業・生活の工夫をすることで、予防や早期発見、進行防止につながります。どうぞあきらめないで実践してください。

脳過敏症候群を治すために

脳過敏症候群は、近年になって提唱された頭痛に関する新たな概念です。東京女子医科大学脳神経センターの清水俊彦先生らが、臨床研究により2011年に提唱しました。脳内の興奮が収まらない状態となり、さまざまな症状が出てきます。

脳過敏症候群の発症は、片頭痛と大きな関係があります。頭痛は、わりと安易に捉えられがちで、当面の痛みが治まればよしとされる傾向があります。そのような頭痛・片頭痛に対する治療の方法を続けてきた結果、生じてしまう症状といえます。

脳過敏症候群を治すためには、脳過敏症候群の症状・原因・治療について知ることが大切です。このページでは、脳過敏症候群を治したい方のために、脳過敏症候群の症状・原因・治療について詳しく説明しております。

1.脳過敏症候群とは

脳過敏症候群とは、頭痛のさまざまな症状に対する新しい考え方で、片頭痛と深いかかわりがあります。

片頭痛は、とりあえず痛みを取るといった対処の仕方では根本的な解決になりません。そのような治療を繰り返していると、脳過敏症候群の症状につながってしまいます。

片頭痛を発症すると、頭の片側もしくは両側の主にこめかみ周辺で疼痛が起こります。ひどい場合は23日間も、つらい症状が続くことがあります。とにかく痛みを抑えたい、という切実な想いから、鎮痛剤に頼る方は多いでしょう。

市販されている鎮痛剤には、過度の服用は避けるよう注意書きがしてあります。たとえば薬局でロキソニンを購入しますと「12錠まで、次の服用には最低でも4時間はあけること」と、薬剤師さんに言われます。月単位で考えますと、10日以内(3分の1以内)におさえることが肝心です。

頻繁に使用してしまうと薬物乱用の状態となり、そこから別の症状を引き起こすことになります。それが脳過敏症候群です。痛みは取れても、脳が興奮する要素は蓄積され、さまざまな症状が出現するようになります。

2.脳過敏症候群の症状

脳過敏症候群の症状には、主に頭重(ずじゅう)と頭鳴(ずめい)があります。

頭重は、文字通り頭がすっきりしない重たい感覚、めまいがする、不安感につつまれるといったものです。頭鳴は、耳鳴りがする、頭ががんがん響くといった症状です。

脳過敏症候群の症状は、元となっている片頭痛と共通しています。

予兆として、閃輝性暗点(せんきせいあんてん)という幾何学模様、あるいは歯車のような視覚的症状が出現することがあるのも似ています。閃輝性暗点は約2030分で消失し、その後に激しい頭痛が起こります。

症状は一定期間に渡り持続しますので、気分的にもつらく、ストレスも溜まります。予兆を感じたら、「またきたか…」とうんざりするでしょう。頭痛の症状から、行動する意欲を失くす、食欲不振、不眠症、先行きへの不安といった心因的な要素にまで影響を及ぼすことになるのです。

3.脳過敏症候群の原因

脳過敏症候群の原因として、ひとつは頭痛・片頭痛に対してのふさわしくない薬の服用法があります。とにかく頭痛の痛みから解放されたいという気持ちから、安易に鎮痛剤を使いがちです。

服用すれば、一時的に頭痛は回復します。そうして、また頭痛が起これば服用を繰り返し、濫用してしまうのです。

鎮痛剤を服用する頻度が高くなると、脳が「痛み」に対して敏感になるという傾向があります。

以前よりも、頭痛が起こる回数が多くなり、その分、また鎮痛剤に頼ることも増えていくのです。薬を多用するうちに薬に慣れてしまう、あるいは症状が複雑化するという要因もあります。

関係の深い片頭痛の原因として、脳内で血管が拡張することが考えられています。拡張された血管を収縮させるため、セロトニンが放出されます。放出がおさまりセロトニンが減少し、再び血管が拡張しようとするときに片頭痛が起こるのです。

また顔面の周辺を支配している三叉神経も、片頭痛とかかわりがあります。三叉神経が何らかの刺激を受けることで血管を拡張させるのが原因とされています。これら拡張された血管を元に戻す調整をすることが、片頭痛の治療には必要となってくるのです。

鎮痛剤には、いろいろと種類があります。拡張された血管を収縮させる効能をもつのは、薬剤です。片頭痛が起こる原因をふまえて、脳内の血管や三叉神経に作用しなければ、適切な治療にはならないのです。

単に炎症をおさえ痛みを除去するだけの鎮痛剤は、片頭痛にとって役不足です。根本的な治療にならず逆に痛みに対して過敏になってしまい、脳の興奮状態が出やすくなる脳過敏症候群を誘発することとなるのです。

また片頭痛そのものを発症させる誘因は、いくつもあります。ストレスの蓄積、睡眠不足、長時間炎天下で過ごす、においに敏感になる、人ごみなどに酔う、飲酒、女性であれば月経、といった要素が該当します。

4.脳過敏症候群の治療

脳過敏症候群の治療は、原因となっている片頭痛をいかにうまく対処させるかということにかかってきます。

薬物療法が中心となりますが、その中には予防的な療法もあります。片頭痛の症状がなるべく出ないようコントロールし、脳過敏症候群へ移行しないようにするのが良い治療法です。

起きてしまった片頭痛に対しては、先述しました通り鎮痛剤を用います。通常の錠剤、口の中ですばやく溶ける崩壊錠、点鼻薬、注射と種類があります。

錠剤を服用するのが一般的ですが、吐き気がある場合は点鼻薬が有効です。注射は即効性が期待できますが、自己注射をするにはトレーニングが必要です。

片頭痛では、薬剤の充分な効果が期待できる服用タイミングがあります。発症後の頭痛がまだ軽いうちに服用するのが適しています。ただし鎮痛剤であっても、過度の使用は、やはり注意するべきです。薬物濫用の状態に陥る可能性は否定できません。

片頭痛を何度も経験していると、予兆期にパターンがあることに気づかれるかもしれません。個人差はありますが、食欲に変化が出たり、あくびが頻出し集中力に欠ける、むくみや首こり・肩こりが出るなどがサインとなる場合があります。先に示しました「閃輝性暗点」は、ほぼ確実な前兆となりえます。

これらの予兆、前兆が出た際には、きっかけとなった背景、気温や体調などの条件で思い当たることは細かくメモをしておくのがよいでしょう。例えば、寒い日に帰宅して急に暖房のきいた室内に入った直後に「閃輝性暗点」が出現した、その日は寝不足でとても疲れていた、といった具体的な内容です。

一度、発症してしまうとつらい片頭痛ですが、症状の出やすい状況をなるべく回避することが肝心です。寝不足やストレス、感受性を刺激する音や光に接しないようにするなどです。脳過敏症候群は、まだ研究途中にある疾患であり、これから新たな対処法や治療薬などが開発される可能性をひめています。

脳過敏症候群に陥らないめにも、日頃の生活で片頭痛が起きないよう気をつける習慣を持ちましょう。薬剤に頼る機会は、少しでも減らしていきたいものです。どうぞあきらめず治療と向き合い、症状が改善できるようにしてください。

外リンパ瘻を治すために

外リンパ瘻は、内耳にあいた穴からリンパ液が中耳へと漏れ出す疾患です。リンパ液とは、脳脊髄液(のうせきずいえき)が耳の内耳へと流れ込んだものです。平衡感覚を支配するものであり、過不足なく満たされているのが正常な状態です。

内耳では、内側の内リンパとその外側にある外リンパで、リンパ液が満たされています。内耳には外部から集められた音を受け、先へ送り伝える役割をもつ「前庭窓」と「蝸牛窓」という部位があります。これらは外からの圧力にもともと弱い性質があるのです。

事故や衝突などにより頭部に強い衝撃を受けて内耳に圧力がかかると、膜に穴があいてしまいます。また普段の生活においても、ほんの些細な出来事をきっかけとして外リンパ婁を発症することがあるのです。

外リンパ瘻は、その症状から突発性難聴やメニエール病などと誤診されやすいとも言われています。しかし医学の研究が進み、有効な検査方法や診断方法も開発され、外リンパ婁の病名を認知される方も増えてきました。

外リンパ瘻を治すためには、外リンパ瘻の症状・原因・治療について知ることが大切です。このページでは、外リンパ瘻を治したい方のために、外リンパ瘻の症状・原因・治療について詳しく説明しております。

1.外リンパ瘻とは

外リンパ瘻とは、内耳からリンパ液が漏れることで生じる疾患です。わりと起こりやすい症状ではあるのですが、あまり知られていなかったのが現状です。

外耳から集められた音が入ってくる前庭窓と送り出す蝸牛窓は、先述の通り弱い部位であり、日常のちょっとした動作で破れてしまいます。

穴があいているという自覚は得られず、満たされていたリンパ液が漏れだすことで、さまざまな症状が出てきます。知名度も低かった以前では、外リンパ婁という病名までたどりつけずに、同様の症状を持つ別の疾患と誤って診断されることも多かったようです。

突発性難聴やメニエール病をはじめ、おたふくかぜによる内耳炎、眩暈症(げんうんしょう)などと間違われやすいのです。精神科や内科、婦人科では、うつ病や自律神経失調症、起立性調節障害、更年期障害と診断されることもあります。

近年になり、外リンパ婁の診断に有効な検査方法が確立されてきました。床に伏せて頭部が身体よりも下がった状態では、脳脊髄液の圧が上昇することを利用し、内耳でリンパ液が流出していないかという測定ができます。

具体的には、生理食塩水を中耳に注入して洗浄します。その液体を分析し、外リンパ婁につながる特定のたんぱく質が検出されるかどうかで判断がつきます。また、内耳や中耳のCTMRI画像も併せて診断の参考とすることで、確実性はより高まります。

2.外リンパ瘻の症状

外リンパ瘻の症状には、突発性難聴やメニエール病と共通したものがあります。

メニエール病は同じくリンパ液にかかわる疾患ですが、リンパ液が増えすぎるというのが外リンパ婁との相違点です。似通った症状としては、耳鳴りや音の聴こえにくさ、耳が詰まった感じなどがあります。

耳鳴りの症状にはいろいろなタイプがありますが、外リンパ婁に関しては「水流の音」であるのが特徴です。プールで泳いだあと、耳につまった水がなかなか出てこない時の不快感、あるいは水中にもぐっている時のような違和感のある聴こえ方をします。

めまいやバランス感覚の崩れからくるふらつき、といった症状も共通しています。転じて、頭痛や嘔吐、倦怠感、意欲の喪失といった、内科的あるいは心因性のストレスに絡んだ疾患かと誤診されるような症状も出現します。

外リンパ婁の症状には個人差があり、発症してから日ごとに悪化する方、悪化と改善を繰り返しながら徐々に悪化する方、中には症状をほとんど自覚がない方もいらっしゃいます。また発症した際に、「ぱちん」とはじける音(膜が破れた瞬間の音)が聴こえる場合もあります。

3.外リンパ瘻の原因

外リンパ瘻の原因は、直接的には内耳の一部分に穴があきリンパ液が漏れ出ることです。

穴があいてしまう原因はさまざまですが、内耳に圧力がかかるような動作をすることがきっかけとなります。日常の生活で行う何気ない動作も当てはまります。

例えば鼻をかむ、咳をする、くしゃみが出る、大声をはりあげる、トイレでいきむ、風船を膨らます、管楽器の演奏、重たい荷物を持ち上げようと瞬間的に力をいれるなどの動きです。

どれも普通にありがちな行動といえます。女性ですと、出産がきっかけとなる場合もあります。

直接、耳に影響を及ぼす行為として、耳かきを奥まで挿入しすぎて鼓膜を傷める、アクシデントで頭部に衝撃を受けることなどです。鼓膜が破れると、同時に外リンパ婁を発症することもあります。ラグビーやボクシングなどの体当たりをするスポーツも、原因となる危険性はあります。

また、気圧の変化を体験することも原因となります。海やプールで深く潜水する、ダイビングの準備として「耳抜き」をすることや、高速鉄道(新幹線やリニヤモーターカーなど)や飛行機に搭乗する、ジェットコース―ターに乗る、高度な山に登るなどです。

外リンパ婁は、ちょっとした行為が発症する原因となってしまうために、いつ、どこで、きっかけとなる行動をしたのか思い当たることがないケースも多々あります。症状が出ていても、それが耳の内部に原因があるということへ結びつかないのです。

4.外リンパ瘻の治療

外リンパ瘻の治療には、安静な状態を維持して自然に治癒していくのを待つ「保存的療法」と、外科手術を施す方法があります。

外リンパ婁を発症した原因と症状のレベルにより、適切な治療法を選択するようにします。

血流を改善する、末梢神経を拡張する、ビタミンを補給するといった効能を期待します。

突発性難聴の治療をする際にも、同様の薬剤が適用されています。

安静を保つのには、ベッドで枕の位置を普段よりも高くして、頭を約30度ほど上げます。これは脳脊髄圧を下げるのが目的です。数日間、上記の薬を服用しながら安静にすることで、破れた膜の綻びが治癒していきます。

外リンパ婁の原因を考えますと、発症する可能性の高い行為は慎むことで予防できるといえます。とくにスキューバーダイビングや体当たりするスポーツ、トランペットやフルートといった管楽器を演奏するなどの趣味をお持ちの方は、外リンパ婁の発症リスクが高いと認識しておくのがよいでしょう。

日常の生活でも、家事や何らかの作業をする時は、見下ろす姿勢ばかりとらない、トイレでは必要以上にいきまない、鼻をかむときや咳をするときは力みすぎないなど、気をつける習慣をつけたいものです。

外リンパ婁は、よく起こる疾患です。もともと鼓膜や内耳窓などの部位は繊細なつくりであるため、ちょっとした衝撃で損傷を受けるのです。耳に異変を感じたら、すぐに治療を行う事が大切です。どうぞあきらめず、早急な治療を行ってください。

老人性難聴を治すために

老人性難聴は、加齢にともない耳の機能が衰えることで起こる症状です。特別な原因がなくても、老化による自然な現象のひとつとして軽く捉えられがちです。年齢を重ねるにつれ、しだいに聴こえ方が悪くなっていきます。

しかし「もう歳だから、こんなものか…」と、あきらめて難聴の状況をそのままにされている方も多いでしょう。しかし聴こえ方の機能を補うことはできます。多くの方が悩まれているだけに、医療機関ではさまざまな治療の方法が考えられているのです。

老人性難聴を治すためには、老人性難聴の症状・原因・治療について知ることが大切です。このページでは、老人性難聴を治したい方のために、老人性難聴の症状・原因・治療について詳しく説明しております。

1.老人性難聴とは

老人性難聴とは、難聴のなかでも耳のいろいろな機能が老化することから起こる音の聴こえにくさをいいます。

長年の生活習慣や、職場や住空間など置かれた環境から、ご本人の自覚しないうちに進行していることもあります。

40歳をすぎた頃から少しずつ聴こえ方に問題が生じ、60歳以降くらいから不便を感じるようになることが多いようです。聴力の検査をしてみますと、高い音域での周波数が聴き取り困難である傾向があります。

また複数の種類で音が混じっている場合に、聴き分けることもむずかしくなります。普段の生活で、意識的に何かの音をキャッチし身の回りに危険がせまっていないか察知することはよくあります。ご高齢の方では、その状況判断ができにくくなるという危うさがあります。

人とのコミュニケーション手段である会話がしづらくなるのも、生活する上で支障が出てきます。聴こえないと、何度も相手に聞き直す機会が増えていきます。そのうち遠慮がちになり、つい会話を理解しているフリをしてしまうこともあります。

しだいに口数が少なくなり、人と接するのが面倒で内にこもるようになると精神衛生上も好ましくありません。老人性難聴の「聴こえにくい」という要因から、行動範囲を狭めたり、生活そのものが億劫になるという悪循環は避けたいものです。

2.老人性難聴の症状

老人性難聴の症状には、聴力の低下があります。初期の頃は高い音域だけが聴き取りにくく、そのうち低い音域にまで波及します。

ゆっくりと悪化していき、また、どちらか片方の耳だけでなく、左右両側で同様に症状が出るのが老人性難聴の特徴といえます。

ただ、すべての音に対して聴こえにくさがあるわけではないのです。例えば人の話し声が小さいのは聞き取れなくても、ガラスが割れる音や物がぶつかる衝撃音には、逆に「びくっ」とするほど反応する場合もあります。

また聴こえないわけでなく、「正確に聴き取れない」という症状があります。「ワカサギ」と「カワハギ」のように、母音や子音の並びが似ている単語を聞き違えて意味が通じなくなるなど、ちょっとしたことで会話が成立しなくなります。

音の伝わり方そのものだけでなく、伝わった音が意味していることを脳が解釈するのに時間がかかるようになる、というのも老人性難聴の症状といえます。早口で話かけられると、返答するまでに「微妙な間」ができてしまうのです。

3.老人性難聴の原因

老人性難聴の原因は、加齢にともない内耳や聴神経の機能が低下することだといえます。

耳介(じかい)から内耳に伝わった音は、蝸牛(かぎゅう)で電気信号に変換されるしくみがあります。蝸牛には、有毛細胞(ゆうもうさいぼう)という細胞があります。

老化すると身体は全般的に活性化しなくなり、細胞の数は減少して新たな細胞も作られにくくなります。音を聴くための有毛細胞も例外ではなく、年齢を重ねるにつれ少なくなり、聴こえ方に影響が生じます。

それまで問題なく耳に入っていた音、とくに高音がうまく聴き取れなくなります。

有毛細胞の減少だけでなく、栄養状態の悪化も原因と考えられます。細胞の質を左右するのは血液です。血液を運ぶ血管は加齢に準じて傷みやすくなり、とくに「動脈硬化症」を発症していれば、血管が硬くなるため血流が悪くなります。

老人性難聴は「加齢による機能の衰え」ということが全体的にいえます。電気信号が蝸牛から聴神経を通じて脳へ伝わる際に、正しく処理されないということも要因のひとつです。何か伝わっているけれども、機能が低下しているので認識できないのです。

老人性難聴以外にも難聴の種類はあり、原因が単純にひとつではない場合も考えられます。例えば、若い頃から騒音のある環境で働いてきた方が騒音性難聴を発症し、年齢を経て老人性難聴の症状も加わるといったケースです。

難聴とは無関係に、糖尿病や高血圧症、動脈硬化症などの持病がある場合も、老人性難聴を発症させる要因となります。薬を常用していると、その副作用などで難聴を誘発することも考えられます。

いくつもの原因が重なり、老人性難聴の症状を引き起こしている可能性があります。原因のひとつひとつを完全に洗い出すのはむずかしく、そのような場合は治療も試行錯誤で様子を見ながら行うようになります。

4.老人性難聴の治療

老人性難聴の治療では、音を聴きとる機能を補助することが中心となります。音の聴こえにくさからくる生活の不便さを解消し、若い頃と同等の生活レベルを保つことができるようにします。

具体的な治療方法としては、耳そのものの機能を手術などで回復させる方法、あるいは補聴器などの医療器具を用いて機能を補う方法があります。

老人性難聴の症状には個人差がありますので、ケースバイケースで選択していきます。

補聴器には価格帯や機能などに種類があります。また使われる方の用途や聴こえ方にあわせて微調整する必要もあります。オーダーメイドの補聴器ですと、おひとりずつ耳の形状にあわせて製作します。耳の穴に入れてしまい、外部からの見た目がわかりにくい商品もあります。

補聴器を効果的に活用するためには、よく聞こえるようになった状況に慣れることが肝心です。長い期間を経て聴力が落ちていると、急に聴こえ方が良くなるのは違和感があるかもしれません。

補聴器を用いていても、聴力がしだいに低下することも考えられます。電池の交換やお手入れなどメンテナンスをして、耳にフィットした最適な状態かどうか販売店で定期的にチェックしてもらうのがいいでしょう。

補聴器を用いても効果が得られない方には、外科手術により人工内耳を施す方法があります。日本耳鼻咽喉科学会がその適応基準を明確にしています。90デシベル以上の難聴で、身体障害者手帳で2級から3級をお持ちの方が該当します。

補聴器と違い、身体の内部に医療装置を埋め込みます。全身麻酔による外科手術で、術後はリハビリテーションを行う必要もあります。手術費用は決して安価ではなく、またリハビリテーション体制の整った施設が近くにあることも条件となります。

それぞれの治療法でメリット、デメリットがありますので、ご自分の症状や必要性にマッチした方法を選択することになります。また最新の医療情報をこまめにチェックされると、治療の参考になることもあります。

老人性難聴は、多くの方が経験している疾患です。おひとりで悩まず、原因を見つけることが大切です。その上でしっかりとした治療を行ってください。どうぞあきらめないでください。

拍動性耳鳴りを治すために

拍動性耳鳴りは、心臓が鼓動を打つ時のような拍動性のリズムがある耳鳴りです。原因として、耳の周辺を走る血管に何らかの異常がみとめられる場合があります。また、耳の周辺だけに限らない重篤な疾患が潜んでいる可能性も考えられます。

リズミカルな音の正体は血液が流れる音であり、拍動性耳鳴りは血管とその中を流れる血液に大きく関係しているということがいえます。ですから拍動性耳鳴りは、別の呼び名を「血管性耳鳴り」といいます。

拍動性耳鳴りを治すためには、拍動性耳鳴りの症状・原因・治療について知ることが大切です。このページでは、拍動性耳鳴りを治したい方のために、拍動性耳鳴りの症状・原因・治療について詳しく説明しております。

1.拍動性耳鳴りとは

拍動性耳鳴りとは、種類の多い耳鳴りの中でも「リズムのある音がする」という特徴があります。「トクッ、トクッ」「サー、サー」といった血液が流れる音を拾っており、脳も含めた耳の近辺にある血管に何らかの問題があることが多いのです。

血管そのものの疾患でなくても、例えば血圧が高すぎることや貧血症であるなど、どちらにしても血液に関する問題が背後にあることを懸念した方がよいでしょう。また命にかかわる大病のサインとして、拍動性耳鳴りが生じているケースもあります。

脳内の血管に関する病気(脳梗塞や脳出血など)が生じているおそれもあるので、放置するのは良くありません。拍動性耳鳴りが一過性のもので、たとえ自然に治まったとしても、すぐに詳しい検査を受けるのが得策といえます。

耳鳴りには、症状に悩まれているご本人にしか音を聴き取れない「自覚的耳鳴」と、検査をすれば機器が音を認識できる「他覚的耳鳴」があります。拍動性耳鳴りは、ご本人以外でもその音を聴き取ることのできる「他覚的耳鳴」として分類されています。

2.拍動性耳鳴りの症状

拍動性耳鳴りの症状は、「リズムのある流れるような音」がするということです。そのテンポや音のタイプには個人差があり、また患者様の表現によりさまざまです。

肝心なのは、症状が出る頻度、出始めてからひどくなっていないか、また何らかの症状を併発していないか、ということです。

耳鳴りの症状だけでなく、例えば我慢できないほどの頭痛や吐き気、めまいや気分の悪さが同時に出ている場合は注意が要ります。あるいは、手足にしびれがある、急にことばが出てこない(ろれつがまわらない)などでも、緊急性をともなう疾患を発症している可能性があります。

そのような場合は、医療機関で速やかに診てもらう必要があります。その際に、出現している症状や気になることはすべて伝えましょう。些細なことでも診断の材料となりうることがありますので、これは耳鳴りとは関係ないだろう、と自己判断しないことが大切です。

3.拍動性耳鳴りの原因

拍動性耳鳴りの原因は、耳のなかでも中耳より奥から聴神経、脳の周辺にある血管の異常、または全身のどこか主要な血管や血流に問題があることが考えられます。

血流を悪くする原因として、血管が狭くなっていること、血管の内部に腫瘍や瘤(こぶ)などができていることがあります。

具体的な病名として、脳血栓(のうけっせん)や脳腫瘍(のうしゅよう)、脳梗塞(のうこうそく)、脳出血、くも膜下出血などがあります。

これらが原因で出現している拍動性耳鳴りであれば、命にかかわるため急いで対応しなければなりません。

日頃から、動脈硬化や高血圧、貧血などの持病をお持ちの方ですと、これらが原因となって拍動性耳鳴りを起こしている可能性もあります。それらの持病を治療し病状を改善させることで、拍動性耳鳴りの症状は治まってくると思われます。

もともと片頭痛の症状がある方は、それが拍動性耳鳴りの原因となっていることがあります。片頭痛の要因はさまざまですが、日常的な習慣をチェックすると、寝不足や不規則な食事、ストレスがたまりがちな生活が背景としてあるケースが多いようです。

検査をしても緊急性はなく、血管にも異常がみつからない場合、心因性のストレスが主な原因となっていることもあります。緊張する場面では、心拍数があがります。そのような精神面に影響のあるシーンでは、一時的に耳鳴りが発生するのです。

また常用している薬の副作用として、聴覚障害が出る例もあります。抗生物質や利尿薬、抗不安薬や抗うつ剤、パーキンソン病のお薬など、広く普及しているさまざまな種類の薬剤が対象となっています。

日常的に利用している薬が、実は耳鳴りに影響していると気づかないこともあるでしょう。

4.拍動性耳鳴りの治療

拍動性耳鳴りの治療は、何が原因で症状が起きているかにより異なってきます。とくに拍動性耳鳴りが別の疾患の症状である場合、その疾患を治療することがメインとなります。

まずは応急的に処置をする必要があるか、疾患の性質を見極めるようになります。

脳梗塞や脳出血、脳血栓といった脳血管に関する疾患になりますと、適切で素早い処置が施せるかどうかが予後にかかわってきます。

ちゅうちょせずに救急車をよぶ、救命士の指示に従う、といったことが大事です。

聴神経などに腫瘍や腫瘤(しゅりゅう)ができて、聴覚の妨げとなっている場合は、外科手術という方法があります。腫瘍の大きさや場所を、MRICTなどの画像で診断します。

切開するべきでないと判断されたら、放射線を照射して腫瘍を小さくする放射線治療があります。

高血圧や動脈硬化、貧血などは短期間で発症するものでなく、長年の生活習慣が影響していると考えられます。治療法も、時間をかけて食事の見直しや生活の乱れをただす、運動不足の解消を試みるなど、トレーナーのもとでじっくり指導を受けることになります。

心因性のストレスが原因の拍動性耳鳴りに関しては、精神面のサポートが中心になります。ストレスに対する精神的な耐性をつくる、またストレスをそのように感じないための自律訓練をするといった行動療法や、心理療法士によるカウンセリングなどがあります。

心因性の場合、効果が目に見えるものではないので、あせらず腰を据えて行うのがポイントです。日々の生活の中で、どうすれば気分転換がはかれるか、ご自分なりのストレス解消法や趣味などを見つけることも大切です。

拍動性耳鳴りは、原因がすぐ明確にできる場合とそうでない場合があります。時間がかかったとしても、治療法は多岐に渡り確立されています。耳鳴りそのものを苦痛と思わない、気にしないようにする治療法もあります。

どうぞあきらめず、根気強く治療と向き合うことが大切です。どうぞあきらめないでください。