めまいの治療方法は、めまいの原因がどこにあるのかを明確に把握する必要があります。めまいは何かの疾患からきている症状のひとつなのです。めまいには特徴があり、元となっている病名を特定する手がかりとなります。

めまいの治療方法では、めまいの特徴、元となる疾患は何か、めまい以外の症状があるか、緊急性があるか、といったことがポイントです。めまいが起こる原因は、主に耳の病気、脳の異常、それ以外では貧血や低血圧なども考えられます。

めまいの治療方法を事前に知ることは、めまいを治すためにとても大切です。このページでは、めまいを治したい方のために、めまいの治療方法について、めまいを引き起こす原因となる疾患別に、詳しく説明しております。

1.良性発作性頭位変換性めまい

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良性発作性頭位変換性めまいは、多くの方が経験する疾患です。

耳の奥にある前庭神経(ぜんていしんけい)には耳石(じせき)というカルシウム成分のものがあり、はがれて三半規管へと入り込むことから、めまいを引き起こします。

治療は耳鼻咽喉科が専門で理学療法によります。具体的には、耳石を本来の位置に戻すことが目的です。ベッドに横たわった状態から上半身を起こし、同時にめまいのする方向に頭を動かすことで、耳石の位置を調整します。

症状の程度により吐き気などもある場合は、内服薬が処方されます。何度か通院し治療を施すことで、めまいの症状は軽減されることがほとんどです。治療方法がわかれば、自宅でご自分だけで試すこともできます。

2.メニエール病

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メニエール病は、内耳でリンパ液が過剰になることから起こります。回転性の強いめまいが生じて吐き気も伴います。

また、耳がつまった感じや耳鳴りがすることもあります。

症状が起こる頻度は、1週間に一度から数か月に一度と個人差がありますが、繰り返すのが特徴です。

めまいの激しさから、救急車で運ばれる場合もあります。治療方法は、対処法として嘔吐やめまいを抑えるための点滴、あとはビタミン剤や抗めまい薬などを内服します。

ストレスなど精神的なことが原因のケースも多々あり、不安を抑える薬や自律神経を整える薬も適用されます。

メニエール病では、情緒の安定が戻れば、めまいの発作も起こらなくなります。しかし回復するまでに、まとまった期間を要することが想定されます。薬を長期間にわたり服用しながら、必要であれば精神科や心療内科でのカウンセリングも施します。

3.突発性難聴

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突発性難聴は、病名通り突発的に発症するのが特徴です。明らかな聴こえ方の異常が認められ、48時間以内に治療を開始することが肝心です。

唐突に症状が出るため戸惑いますが、ためらわず緊急の医療センターなどで診てもらうのが良いでしょう。

聴力検査で病状をみながら、血管の拡張や血流の改善を試みます。

治療に取りかかるのが、早ければ早いほど完治する可能性が高いとされます。放置してしまうと難治性の治療をする必要が出てきます。

4.内耳炎

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内耳炎は、内耳が炎症を起こした状態です。耳鼻咽喉科で診てもらえば、比較的診断がつきやすい疾患です。

急性的に細菌の感染症からきている場合は、抗生物質を投与することで対処します。

炎症が長引くと、難聴につながる可能性がありますので、早急な処置が肝心です。

内耳の機能を回復させるために、ステロイド剤やビタミン剤、血流を改善させる薬を使います。内耳炎が慢性的なもので、瘻孔(ろうこう)といった穴があいた状態であれば、外科手術で穴をふさぎます。

また耳小骨(じしょうこつ)が壊れている場合も、人工の骨を用いて修復します。

5.聴神経腫瘍

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聴神経腫瘍では、発作的な強いめまいが出現します。

治療の目的は、聴覚野への情報伝達を妨げている腫瘍を取り除くことです。

腫瘍そのものは悪性ではないのですが、成長すると脳幹の機能に悪影響を与えます。

6.一過性脳虚血発作

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一過性脳虚血発作とは、脳内の血液循環が悪くなることから起こります。

めまいは症状のひとつであり、手足が動かない、あるいはしびれる、ことばが出てこない、といった別の症状もあります。

発作は数分から1時間以内で治まるため、放置される方が多いといいます。

医療機関で検査をしても、画像診断では何も認められないことがほとんどです。しかし脳梗塞や脳卒中の「前触れ」といわれるのが一過性脳虚血発作です。実際に、その後48時間以内で脳梗塞を起こしているケースが、全体の2、3割という報告があります。

一過性脳虚血発作の症状が出た場合は、収束しても脳神経外科や総合病院などを受診することが大切です。とくに動脈硬化や循環器系の持病がある方は、気をつける必要があります。

7.脳梗塞、脳出血

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脳梗塞、脳出血は、前述しました一過性脳虚血発作と症状は同じですが、こちらは命に係わる疾患です。

重症ですと、症状が出て数分のうちに対処する必要があります。迷わず救急車を呼び、緊急対応をしてください。

軽度の症状であれば、薬物投与で済みますが、程度によっては外科手術を行うこともあります。また術後に後遺症が残らないよう、リハビリテーションなどを実施します。再発防止のため、基本的な生活習慣の見直しや食事指導なども行います。

8.起立性低血圧

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起立性低血圧は、急に立ち上がった時などに血圧が低下することによって、めまいやふらつくといった症状が出ます。

日常生活の中でよくあることですが、もともとの体質が関与しているともいえます。

とくに女性は低血圧や貧血である場合が多く、起き上がる時や姿勢を変える際に、めまいやふらつきが起こる可能性は男性よりも高くなります。

即効性のある治療方法はないので、なるべく症状が出ないよう日頃から予防するのが治療のひとつです。

血圧は定期的に測り、健康診断での血液検査の値(赤血球やヘモグロビンなど)はチェックしましょう。バランスのとれた食事をとり、また鉄剤やビタミン剤、漢方薬などを服用して栄養を補うなど、良質な血液が保てるよう心がけましょう。

めまいの治療方法は、起因する疾患により変わってきます。何が原因か見当がつかないという方は、まず詳細な検査をすることから始めます。原因さえ明確になれば、治療方法は確立されています。どうぞあきらめず、最適な治療方法を見つけてください。